おとめ座銀河団

画像

おとめ座銀河団
FMA135 F4.5 EOS Kiss X9  ISO1600 120秒×10 2025/04/21 23:34

銀河の花畑と言われるおとめ座銀河団の中です。この付近で望遠鏡を動かすと沢山の光芒が横切ります。
画像

●M84,M86 ●NGC4387,4388
主鏡35cm ×0.75(1575mm F4.5) Kiss X9i改
60秒×7 ISO3200 2025/03/23 24時

APS-Cだと斜めに配置するとギリギリ写角に写るけどキツすぎるのでモザイク合成。
M84,M86は明るい光芒が並んでいて、更になかよく並んだNGC4387,4388の淡い光芒(M86に比べるとかなり見づらい)と視野内に銀河の光芒が並ぶマルカリアンの銀河鎖(M84からNGC4477あたりまでの円弧状のギャラクシーチェーン)と言われるおとめ座銀河団の中心部。
画像

35cm主鏡での見え方は常用してるWS40mm(52倍 1.3°)よりHyp 36mm(58倍 1.2°)のほうが淡い光芒は見やすい。写真だと顔みたいに見えるけどそんなふうには見えない。両目にあたるM84,M86はよく見える。
倍率をあげて見ると(淡い星雲は低倍率と言われるけど低倍率すぎるとかえってみづらいので×100/1.0°にあげて見た)鼻にあたるNGC4387は微星状で見えてる。口にあたるNGC4388は棒状の淡い光芒。片眉のNGC4402はあるようなないような感じで一番見づらくはっきりしない(^^;
画像

●M87/おとめ座A電波源(電波銀河)
主鏡35cm (×0.75:1575mmF4.5)トリミング  Kiss X9
30秒×12 ISO1600 2022.05/04 1時

中央集光の大きな光芒で淡い部分はかなり広がってるような気がする。M87の中心には超大質量ブラックホールが存在し2019年に史上初のブラックホールの画像が電波望遠鏡で撮影されました。その中心から伸びるジェットは見えなかったけど、写真だとおもったより簡単に写っていて、プレビュー画面を見てこれがそうなのかとちょっと興奮。なおジェトが埋もれないように露出控えめに撮影している。
※M87のジェットはブラックホールから光速の99%の速度で吹き出し長さは約5000光年だとか。
画像

●M59 M60
主鏡35cm ×0.75(1575mm F4.5) Kiss X9i改
60秒×20 ISO3200 2025/04/05 1時

M60は明るい大きな光芒。M60の一部のように見えるNGC4647は注意して見ないとわからない
M59も明るい光芒でつよい中央集光。NGC4638は微星状で見えてるような気がする。
画像

●M100
主鏡35cm ×0.75(1575mm F4.5) Kiss X9i改
60秒×19 ISO3200 2025/03/24 1時半

写真だときれいなフェイスオン銀河で中央部が惑星状星雲のように明るく写ってる。
眼視では中央集光の濃淡のある光芒で腕を思わせる気がする。30cm以上で腕が見えると言うけどわからず。NGC4312は光のシミのように見える。
画像

●NGC4216 エッジオントリオ
主鏡35cm ×0.75(1575mm F4.5) Kiss X9i改
60秒×17 ISO3200 2024/01/15 1時

NGC4216に出現した超新星2024gy(腕上にある明るい恒星)の時に初めて見て撮ったエッジオントリオ。
この時にはじめてこのトリオを知った(^^;
眼視では細長い光芒のNGC4216はよく見える。4206はかすか。4222はほぼ見えてない。チラチラとみえるよな気がする。21mmでなく15mmMag (140倍 0.7°)にあげた見たほうがよかったかも?

※眼視の見え方は35cm主鏡で見た個人的メモです。
 銀河のような淡い光芒は空の条件や慣れでかなり見え方が変わります。

※鹿角平天文台での観望会でこれらを見ることリクエストがないかぎりありません。眼視では光のシミなので、なれない人には見えないためです(見えていてもなんだかわからない意識外で見えてないようです)。20時半の南中は5月中旬です(5月の薄明終が20時半なため。GW後から天文台の夏時間=20時からになります)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック