昼間の水星と金星
水星が3月8日に東方最大離角で夕空で輝いている。最大離角から1週間程度は見やすく今回は金星もそばにいて見見つけやすい。3月13日に金星と横並びなると以降は金星の上に水星がいる(このあたりから肉眼では見づらくなる)。
ちなみに金星を双眼鏡で見ると細長いのがわかる(しっかり固定して見れば三日月状)。望遠鏡で見ると極細の三日月状。水星は双眼鏡では形はわからない。望遠鏡では三日月状だけど低空のシーイングの悪さでよく見えないことのほうが多い。条件よくみるには南中する昼間なんだけど、水星は昼間に見るのは薄明時の見頃と同じ最大離角の1週間前後(最大離角をすぎて内合に向かうと輝面比 0.50が一気に下がり淡くなる。太陽にも近いと見づらいなる・・・昼間の月の見え方に近い。ついでに太陽が近いとちゃんと遮光しないと危険! 視野には入ってなくてもフード内に太陽光があたってるような状態は非常に危険!)。35cm主鏡で(同期とピント)金星に合わせて水星を導入して見てみると、あまりに小さく青空に埋もれそうな姿だった。久しぶりに見たけど相変わらずかなり見づらい。ちなみに金星は5cmファインダーでも見えていたけど水星はまったく見えない。
ついでなので観望会用に購入していたAZ-GTi+ミニBORG60で試してみる。太陽でアライメントして金星を導入してから水星へ。 低倍率(✕11)では全く見えず。✕30に倍率上げてもなんかあると分かる程度で、✕60でなんどか金星でピントとセンター出して視野中央に水星があるはずと注視してやっと見えた(^^; 小口径では昼間の水星はかなり難しい結果になった。昼間に見ようと思てる人は空の状態もあるだろうけどかなり難物。また導入がづれてもいいように低倍率にしたけど見づらい、たぶん水星が小さすぎて埋もれやすいんだろう。アライメント精度をあげて中倍率で入れたほうが見つかりやすかった(中倍率のほうが背景が暗くなるのと水星がある程度の面積に見えるから? なら高倍率のほうが見やすいかというとそうはならなかった適倍が肝心)なお眼視よりカメラのビューファインダーで見たほうが楽に見えた。昼間の天体は金星以外はRフィルター+電子観望のほうが見やすいと思う。もっとも昼間の観望会は鹿角平SSラリーがなくなったのでしばらくやってないけど(^^;
もうすぐ内合の金星は望遠レンズや望遠鏡で三日月状の金星が沈む姿が狙える。日没まもない頃に撮れる金星星景の季節。
日没方向にランドマークや名山がある人は狙ってみては?
※この記事はYAMANON-BLOGの金星星景の季節を天文情報よりに再編したものです。
望遠での金星星景は本編や細い金星のある景色を撮るもどうぞ。
低空の金星や水星だけを狙って、七色の星が撮れます(^^;

【国内正規品】Sky-Watcher スカイウォッチャー 天体望遠鏡 AZ-GtiX マウントのみ SW1240020492
AZ-Gから始まった低価格の自動導入経緯台。こんどは2台の望遠鏡を搭載できるGti またマニアックなものをだしてきたなスカイウォッチャーさん(^^;
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