金色のアトラス (C/2024 G3)

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2025/01/15 16:42(日没前)
ISO200 A-0.3(1/1250)
BORG 36ED ×1.1(220mmF6.1) OM-D E-M5 Mark Ⅲ

時雨れて小雪がふっかけてくるような天気で予報も悪くだめかなと思ったら晴れてきた。
薄明の空にかなり明るい姿を見ることができた。FC125で茜色の空に金色に輝く尾を伸ばした彗星は素晴らしい。近日点通過時に崩壊するだろうと思っていたので嬉しい誤算。日没後には5cmファインダーでもよく見える。恒星のような輝きで尾の面光度もかなり高い。肉眼では無理だった。

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上の画像の撮って出し。左は金星。円内が等倍切り出しの金星と彗星。センターに入ってるのがわかってるから拡大ビューで彗星が見つかるけど、そうでなければ見つけられない(^^; 36EDで昼間の彗星が確認できないわけだよな(笑)SOHO画像とかみんなのすごい写真とか見てると見たときのギャップがおおきすぎて戸惑う・・・フィルム時代はその差が感覚としてわかっていたけど、デジタル処理でものすごく写るようになってしまったので36EDで比較用に撮ってみた(※もっと大きな彗星なら標準レンズとか指標になるレンズで撮るけど、今回のアトラス彗星は最低でも200mm以上の望遠でないと厳しい)。左側の金星(-4.5等)は すげー明るくビューファインダーで拡大しなくてもすぐわかる。彗星は予想光度 -3.3等だけど光芒状の彗星はみずらく位置がわからない見つけることはほぼ無理。画像処理しないと見つけるのも大変で、日没15分後くらいに拡大すれば液晶ビューでも確認できた(センターに入ってるのがわかってるからで、そうじゃないと無理。時間があれば確認できるだろけどそんなことしてると沈む)。

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2025/01/15 17:05
ISO1001/60×9
主鏡35cm×0.75(1575mm F4.5) KissX9

主鏡でアトラス。低空の減光はあるものの、日中よりはテールが若干写ってるけど、あんまり変わりがないな・・・画像処理すると大気の澱の層がでてくる見た目よりクリアな空ではなかったのね。


明るいのKissの動画でも写ったので撮ってみた。眼視で見た感じに近い。星のように輝く核は、大気収差で色ズレをおこして七色に変化し極悪のシーイングはぶよんぶよんと脈打つように彗星が踊る。これはこれで面白い。残念なのは日没30分後のかなり明るい空で山の端に消えてしまうことだろうな。もう少し暗くなった空で尾の流れを見てみたかった。南半球の天文ファンの写真を楽しみにするしかないな(^^;

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