木星と火星の大接近


2024年8月中旬は火星と木星が接近して見えています。最接近は8月15日(約0.3度まで近づく)でした。

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大接近するのは知っていたけど火星の視直径が小さく、見れたら見る程度の現象だと思っていました(^^;
前回 2022年5月の木星と火星の大接近は、どちらかというと惑星パレードの中のハイライトな印象でした(^^;

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ペルセ群のついでに見た13日は35cm主鏡40mm(52倍 1.3°)でギリギリでしたが、この倍率でも火星の楕円像がわかり想像より面白い現象で、最接近は見ようと決めましたが連続した台風で天気は微妙(^^;

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雨上がりに外にでてみればちらっと木星・・・もしかして回復するかも? と天文台に来てみたら晴れ!
木星と火星がほんとうに近い。木星が眩しすぎて火星が埋もれて見える。標準でソフトン(色を強調したくて)かけたら火星がコブ(^^; 主鏡に15mm(140倍 0.7°)まで上げてても視野内で素晴らしい眺めでした。

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この後は木星・火星は離れるけど月をくわえて星景向けの接近になる。
8月28日(水)は 月と木星(約6°)・火星(月と約5°と木星と約6°)が三角形に並ぶ。

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ちなみに来年の夏のペルセの頃(8/13)も木星と金星が大接近する(最接近は地平下。出時0゚57で徐々に離れていく。流星群の条件は9日が満月で最悪)。
ついでに、次の火星木星の接近は2026年11月16日の暁空で約1゚12の接近(最接近は日中)。2029年07月20日の宵の空で 約1゚38の接近。今回ほどの超接近は10年後の2033年12月1日の宵空です( 0゚11と今回より近く 火星の視直径 も7.9"とやや大きい。ちなみに今回は薄明時の 角距離は 0゚19で火星視直径 6.1" )。

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PS:28日の月-木星-火星が正三角形に並んだ。

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前日の27日も月-アルデバラン-木星と三角に並ぶ。この日は火星は見えず。

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