Sky‐Watcher AZ-EQ AVANTのインプレもどき

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自宅ではBORG片持ちフォーク式赤道儀を修繕しながら使ってる。ミニボーグを窓手すりにのせて使うのでこのくらいがちょうどいい(ベランダからより窓手すりのほうが天頂付近まで見えるから)。
後継機を選ぶならミニボーグ用だからケンコーのKDSマウントII(生産中止だけど在庫がある)あたりかなと思ったけど77ED+BU-1(天プリ・ファインダー・アイピース込で3.5~4Kg)にも使えるようにPHOTON経緯台にした(買った後にZEROやSJ-M経緯台がでてちょっと悔しい)。架台だけで約7Kgと軽いほうだけど、玄関あたりに置きっぱにできないので一式の移動が地味に面倒な重さ(^^;

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結局、片持ちフォークが楽で修理しながら使ってた(^^; 代替えの架台そのうちと思ってたら、セールで安くなってたんでつい買ってしまった(笑) 購入したのはSky‐Watcher AZ-EQ AVANT(搭載重量:約3kg)。小型の自動導入経緯台トラバース(搭載重量:約2.5kg)もセールで安くなってて迷ったけど、電池不要でシンプルなAVANTにした。
自動導入は魅力的だけど実際にそんなに多様な星雲星団を小口径で見ない(電子観望とかやらないかぎり多分使わない)。ミニボーグで見るのは月や太陽と惑星など明るい天体がほとんどだ。ミニボーグの場合、自動導入より低倍率アイピースでファインダー代わりに使って導入したほうが早い(笑)
自動導入経緯台はVIRTUOSO GTiを使ってるけど、ちょい見の時はスマホに繋いだりなんだが面倒なときもあったりなのでアライメント無しでポイント&トラック(※恒星時追尾か月追尾のON/OFF)で使ってる)
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商品が届いて初めて実物にさわる(星まつりで見てるけど)。思ったより良さそうな感触で経緯台としても使えるので遠望撮影にもよさそう。鏡筒はカメラネジ接続だけど、カメラネジ台座があるミニボーグなのでなんの問題もない。77ED+BU-1はネジ一本で大丈夫かなと思ったけどしっかり固定できた。
架台部は小さい見た目だけど使ってみるとかなりいい。三脚は値段相応。全体体にガッチリはしてないけどブレ収束も早い。適度なよれがあってしなやかだからか? 微動も滑らかではないけどそれなりによい(赤経ギア歯数:122枚。ちなみに片持ちフォークは88枚)軽いminiやプラBORG以外の金属筒BORGなどだと付属のミニツマミだと重いので微動ハンドルがあったほうがいいと思う。旧ミニボーグの白鏡筒とのマッチングはベストといっていいほど非常に映える(笑)
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ただ付属のバランスウエートでは重すぎて軽いミニBORGとバランスが取れないので、M8×150のボルト+500gのベルトウエートを使っている。76プラまで1個でOK。ミニボーグ+カメラの場合は500g×2。77ED金属鏡筒(3.5~4Kg)の場合は付属のバランスウエート。
この架台に合う筒からしたらウェイト重量の2.2kgでは重すぎる気がする。1kgくらいのウエートを要望したい(ついでにウエイト棒も短く)。
この架台は軽い小さいから持ち運びや出し入れが楽と購入したけど、剛性もないしそこそこの性能なんだけど基本はちゃんと満たしていて使うほどスルメのように味が出るいい架台だ。

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ということで? (このデキなら撮影にもいいかもしれないと)欲がでて、後日アップグレードキット(一軸モータードライブ)を購入してしまった(^^; 単三電池2本と非力だけど軽いミニボーグだと問題なし。一晩以上は持つ感じ(ちょい見ならかなりもつ)1.2Vの充電池でも問題なく動いた。クラッチの継ぎ手も良く出来てる。間違えてクラッチしたまま回すと追尾方向ならクラッチが緩むけど逆だと締まりすぎて異常と判断するのか高速回転した(暴走はスイッチOFF/ONで復帰する)。撮影に使うと締めぐわいがいまいち分かりづらい。
いづれにしろ、故障の原因になるのでクラッチしたまま回さないこと、クラッチの締めすぎないようにと説明書にある。あとなぜかガイドポートがついてる。ガイドポートより外部電源ポートのほうがありがたかったけどね(^^;

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メインは高倍率観望に使用だけど、地球照とかちょっと露出が必要な天体とか、ちょっとした星野写真とかにも使えるかもとタヌトラ(^^;
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結果としては、雑な北極星合わせでナノトラッカー並の追尾で(広角/28mmで約2分。標準/50mmで約1分)標準で1分程度は大丈夫だった。望遠鏡+カメラでも数秒はなんとか追尾してくれた(だいたい5~6秒程度。スマホ天体には微妙・・・極望あればね~。スマホ天体撮影だけはトラバースの方がよかったかな? でもVIRTUOSO GTiでもスリースターアライメントが必須で成功率は半々だし天頂付近は鬼門だしな~)
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ということで、モードラ板に穴開けてペンキャップの極棒(極軸パイプ)をパテ付けしてみた。 ※軸だしはパテが固まる前に軸回転で2キロ先の高圧鉄塔でセンター出しで調整。角合わせより精度がある・・・はず。極棒(極軸パイプ)を追加して、標準25mm(フルサイズで50mm相当)で3分 中望遠の50mmで1分程度 76プ(500mm)で10秒程度で、スマホで天体モード撮影OKな追尾精度になった。

そうなるとちょっと欲が出て望遠レンズや重めのレンズでも試してみる。なおこの架台の搭載可能重量:約3kg。
180mm望遠(カメラ・雲台込で1.7Kg)で約30秒くらい(20秒あたりが安全圏)。この重量や望遠になってくると追尾以外のブレもひろいはじめていて、脚の弱さがでてきてる。望遠ズームの100mm(カメラ・雲台込で2.5Kg)は180mmと変わらない結果で約20秒と重さが影響していると思われる。76プラ(アイピース込1.3Kg)は、もしかすると金属鏡筒にすると精度がわるくなるかもしれない。これ以上は極望が必要だし、脚の強化も必要になったりして、手軽で気楽に使えるこの架台よさから離れていくな(^^;
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オプションで極軸望遠鏡がないのが非常に残念。極軸筒でもいいから軸並行のタップ穴をどこかに開けて極軸パイプとかがほしい。2代目の予定があればオプションでぜひ!
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本格的な撮影じゃなく、ちょと(直焦点から星野まで)撮りたいような場合に重宝する。機材が余裕で積める(持ち出せる)ような場合はナノトラッカーよりいい(そりゃそうだけど、カメラバックにしまえるのがナノトラの真骨頂)。




スカイウォッチャー AZ-EQ AVANTマウント SW1240020420 赤道儀 経緯台 手動式 小型軽量マウント 三脚付き Sky-Watcher
スカイウォッチャー AZ-EQ AVANTマウント SW1240020420 赤道儀 経緯台 手動式 小型軽量マウント 三脚付き Sky-Watcher

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