「第13回星の村天文台 星まつり2024」(ダイジェスト版)


「星の村天文台まつり」を今年も見てきました。あぶくま道が滝根ICまで伸びたので若干だけどアクセスが楽になってました(ただしベニマルによれないので食料買い出しは不便)
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ラベンダーがもう咲いてるのに驚く。ラベンダー園は開園(翌週15日から)なのでかなり早めで6月上旬は初めてのことかも? 
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ちなみに夜の気温は結構冷え込んで初日の6/7は9.6° 二日目の6/8は曇ったせいか13.4°でした。星の村天文台は標高640メートルなのでこの時期でも防寒に注意が必要です。ちなみに私はライトダウンと防寒ズボンを持っていってます。
★星まつり初日
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大野さんと仙台平で撮られた低緯度オーロラ(中央の写真)の撮影者と見え方談義。肉眼ではわからないけどあの方向に光害ないから変だとはおもったのこと。最大はISSの頃で黄色の明るい光があったらしい(残念ながら観望会で天文台中ISSを見ていて気が付かず)。

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その大野さんだけど、開会式で台長退官したとのこと。今後は名誉台長で引き続きサポートのこと。後任は副台長だった次男の智裕さん。
あまり触れられてないけど大野台長の退官は2回目。平成の大合併のおり2005年にやめてる。推測だけど大野さんという顔を失ったことであまりうまくいかったのか2009年4月に再任している。うちもそうだけど観光天文台の場合 施設より人だと思う。よくわからない星の世界を面白く興味をひくように伝える話術が大事だと。当初大げさに伝える大野さんの話は胡散臭いなんて思ってた(^^; ほとんどの天体が眼視ではよく見えないけど、よく見てもらうにはそのくらいでちょうどいいと自分も解説をするようになってわかってきた。新台長には「あの大野さんの」というのがつきまとうけど、星空の魅力をどのように伝えていくのか楽しみだ。ここ数年はマスコミ対応とか新台長が表立っていたし、星空配信とかもはじめていたし、いろいろと新台長色が出ていくんじゃないかなと思う。

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雲も徐々に取れてきて晴れてきた。ウエストバックにカメラ一台(25mmF0.9)と魚眼+ミニ三脚(手持ちグリップ兼用)を入れて会場へ。ちなみに会場では手持ちとミニ脚で撮影してる。OM1ほど手ぶれ補正は強力じゃないけど、EM-5でも2~3秒は手持ちでいけて星空スナップが撮れる(超高感度と明るいレンズで撮るようだけど、WEB用ならノイズもそれほど気にならないと思う)
星まつりフリーパスを買って久しぶりに天文台にいく。子持ち銀河を見ていた。最低倍率でも子が結構離れていてなかなか難しい。次にリクエストがあったのでM13か57あたりと言ったらM13を入れてくれた。

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土星のリクエストもあった・・・模型がでてきた(笑) よくみるとLDと発泡球で作ってあった。これ小さいサイズなら100均で材料揃うな。環を横からの説明に使えるな。秋までに作ろう(いいものを見た)。


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天文台をおりると各ブースの望遠鏡が盛況。Vixenがスマホで操作のユニット発売したせいか、タブレット率が高くなったように感じる。有線コントローラーはなくなっていくんだろうな(でもスマホで操作はやりずらいんだよ。俺の場合、使ってないスマホに木工ボンドで突起をつけてる)。

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去年に引き続き今年も66cmを見せてもらう。去年は満月を見て明順応させてからだったけど今年はスマホ画面を見て明順応(錐体細胞をおこす)させて見るというのをやってた。俺はこれやらなくても色はわかるな(カメラモニターをみているせい? 脳による補正の影響・・・色記憶かな? 何回か見てるので色認識しているので補正される? )。
どちらかというとコントラストが上る感じでリング内の濃淡がよくわかったかも? 目の前露光処理だね(いにしえの現像技術)。亜鈴星雲の場合明るいほうが青緑なんだけど明順応させると緑が薄くなって、全体に青い星雲になる感じになった。M5球状星団ではアイピースの見比べをした。
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一旦休憩で車に戻り休憩。天文台にかかる天の川を眺めて撮る。
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LAOWA 25mm F0.95 で手持ち撮影。

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会場にもどると SeeStar-S50で干潟やわしを映していて、空の暗いここだと淡い部分までよく分かると言っていた(そりゃそうか)
ヒロノさんのドブにもどるとマバタキ星雲とかパンスターズ彗星とかマイナー天体の観望になっていて、この辺が潮時かなと1時過ぎに帰路につく。

★星まつり二日目。

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昨日から名誉台長の大野さんの進行で渡部先生の講演が始まりました。

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APRIM(国際天文会議)23年の福島県での開催や秋篠宮妃紀子さまを迎えた開会式の裏話、
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大河のドラマ「光る君へ」の天文考証(監修した回はオープニングに「資料提供 渡部潤一」と入る)や「かんむり座T」など、多彩な話をされてました。なお安心してください。あの彗星については明るくなるとは言いませんでした。とにかく明るくなると言わないでとあちこちで言われてるとか、もはや「光度を言ってはいけない彗星」は持ちネタの一つになりましたね(^^;

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続いては今年も宮川先生のミニ講話で、能登地震でカグラの復旧の話など。地中のカミオカンデでも震度3だったけど、マクロな精度を求められるため被害は大きかったそうでもし海外のように地表にあったなら壊滅的だったろうとのこと、ちなみにカグラはほぼ復旧し再開を目指しているとのこと。
最近の天文カメラ事情の話題になった時に詳しくないのでということで、ちょっとだけ「ほしぞloveログ」のSumさんが登場(笑)してミニ解説をしてました。Sumさんは体調不良で迷ったけど来てよかったとのことでした。
講演が終わってブラブラしてたら、手には中古三脚と津村さんの星雲星団銀河図鑑がなぜかありました(笑)

荷物を車に置きに行くひまもなくプラネタリュウムへ。プラネでは星景写真の投影と成澤広幸さんからあずかってきた富士山の動画を投影していました。

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変形は激しいけどドーム投影に最適化したとのことで、通常のスクリーン投影より一回り大きさでした(円周魚眼動ならドームいっぱいに投影できるとのこと・・・画素数がかなりいるらしいけど)。
その後は協栄さんがスマート望遠鏡Seestar S50のミニ電視観望講座をしていました。

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外にでるともうかなり暗くなっていて月が輝きだしていて晴れてました。

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天文台テラス(天文台チケット要。フリーパス有効だったので買っててよかった(^^;)の渡部先生の星座解説を聞きに行く。
渡部先生の星空解説は初めて聞くな~。十二支と星座の話なんかもしてた。
※参考十二支とバビロニア天文学(郭沫若の十二支起源研究)

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終わってから天文台にいくと混雑してたので一旦下に。Sumさんがベア銀河を電子観望してた。このころから少しずつ雲が増えてくる。66~40cmのドブのところで星雲星団観望してると夜のオークションが始まったので見に行く。かなりの掘り出し物が激安...まあなにも買ってないけど(ちょっと迷ってるうちに落とされた(^^;)

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オークションが終わる頃にはほぼ曇天。10時前には天頂付近だけ星が見える状態で徐々にお開き・宴会モードに(^^;
ヒロノさんのとこでおせわになってるうちのスタッフのTはすでに宴会モード。
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天文台ではベガとか見せてた。半端に晴れてると一等星はどこでも一緒なのね(^^;

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一旦休憩して夜食にしようと玄関であったももさんふわりさんに曇ってたらまた来年と挨拶して駐車場に。
夜食を食べてハンモックでしばらく星を見ていた。回復しそうにないので23時に帰路についた。

「星まつり2024」その1
「星まつり2024」その2

星雲・星団・銀河ビジュアル図鑑: 天体観測に役立つ星図と写真で紹介 - 津村 光則
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