鹿角平から低緯度オーロラ

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2024/05/11 20:55
F2 25秒 ISO1600
A18-35mm F1.8 (24mm) EOS Kiss X9iHKIR改

光害も塵(夕焼けと同じ原理)やカメラのWBで赤っぽくなんとなくオーロラぽく写るので、同じ条件でRAW現像。比べるまでオーロラとは思わなかった(^^;
低緯度オーロラは背の高い上部の赤い部分が見えている。この波長はノーマル機では写りにくいので、天体改造機を使用した ので撮って出しだとみんな赤いのでこの時はオーロラとはおもわなかった。この日はやや霞んだ空で山の端は光害との区別が眼視ではわからなかった。観望会ではオーロが出現している20h半頃のISSの通過(ちょうど北極星の上を通過するパス)も見ていたけど誰も気がつかなかった(福島県からだと大出現でも天の川がよく見えるような条件で色濃くでないとわからないだろうな。写真をみてもわかるように山の端の光害のほうがづっと明るく判別は難しい)。

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2024/05/11 20:57(出現中) 21:29:23(沈静化)
F2.2 15秒 ISO1600
A18-35mm F1.8 EOS Kiss X9i-HKIR改
注目は北極星を越えて空が染まっていること。ほぼ同じ条件(撮影&現像)なのでオーロラの影響と思われる。まさかそんなに高くまで!? というのが正直なところ。こんなことなら広角ズームでも撮っておくべきだった。

ツイートとか他のデーターとかから推測すると顕著化してたと思われるのは、20h0m 20h26~30/20h40m~21h8m ピーク20h45m頃。一旦弱くなり21hから時々活発で 23h35m~55mに再度顕著化しピークは23h40m頃。夜明け前にもう一度爆発してる時間帯があったみたい。オーロラシチズンの集計だとかなり頻繁に活性化していたみたいだ。出現時刻から観望会前にカメラ仕掛けておけばよかったな(今更だけどね。これがほんとのあとのまつり)。2~30分くらい顕著化して爆発的に明るくなるのは数分~数秒程度なのは驚いた。低緯度オーロラの写真でだけで見てると数分~数秒しか見えてない現象とは思わなかった(オーロラの動画をみればわかることなんだけどね・・・つい忘れちゃう)。ついでに低緯度オーロラは赤いというけど今回は赤紫~ピンクだったな。
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2024/05/11 22:38
F2.2 20秒 ISO1600
A18-35mm F1.8 (18mm) EOS Kiss X9iHKIR改
雲の後ろがほんのり赤味で出現は続いてるようだけど、更に雲が増えてきてこのあと完全曇天で23時すぎに諦めた。明け方に天気はちょっと回復して薄明時にオーロラ爆発して肉眼ですぐわかるほどだったらしい。※牧場内で撮られてるようですが、牧場は牧草の畑で踏み荒らしなきようにお願いします。侵入が黙認されてますが民有地です。作業道ゲートを閉めしてたら牧草地への乗り入れが酷くなったので開けといた方がましという・・・なんか寓話みたい(^^;


NHKニュースで太陽フレアを取り上げるほどの爆発とオーロラアラート(警報)がでていたのでもしかしてとこの日の観望会に天体改造機を持っていった、過去の日本(本州)から撮られた写真を見ると稜線が赤くなる程度なので標準ズームでいいだろうな・・・一応広角ズームも持っていく。毎回北海道だけなので見えないだろうなと思ってたけど、観望会が終わってX(旧ツイッター)で低緯度オーロラがトレンドになっていて岩手あたりで見れた?らしい。とりあえず東屋で北の空を撮る。間欠的に撮って比較してもいまいちわからない(この時間帯は長く顕著化していた)。眼視では光害と区別がつかなかった。
もしかしてと北名寄天文台のHPを見るとオーロラライブをやっていた。ライブで見るとカシオペアあたり(ほぼ真北)だけが赤いのでカシオペア中心で標準ズームの広角くらいかなと北の空を撮影した。
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2024/05/11 22:38
F2.2 20秒 ISO1600
A18-35mm F1.8 (18mm) EOS Kiss X9iHKIR改

一応ドームとオーロラも記念写真。この時間は沈静化してたけどX(旧ツイッター)で兵庫で見えたとかかなりのにぎわい。TBSのニュースキャスターの冒頭挨拶でまさかのオーロラネタ。この騒ぎにまたでるんじゃないかなとカメラをセットしてみた。ドームと同じ高さの空の雲の向こうがほんのり赤紫に写った。肉眼ではなんとなく赤く感じるが心理的効果かもと懐疑的。スマホではほとんど写らなかったのでやっぱ錯覚かなと思ってた。

空が一瞬赤いのはライトのせいかなと思ってたけどコマ送りしてみると赤ライトは関係なかった。ピクセル4aは16秒×15の4分間をコンポジットなので、顕著化したのは1分程度・・・・ということになる。いや~そんなに短い現象なのかとあらためて驚く。流星撮影と同じでづっとしかけて連写しておかないととらえられない現象なのね。次回の参考にしよう・・・あるかな? あるんじゃないかな(笑) ついでに「どうせ北海道だけ」と思い込まないことが非常に大事だと思う。

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2024/05/11 11:43
A+2.3(1/15) ISO800 OMD-E-M5MarkⅢ
miniBORG 45ED エクステンダー×2.2 ソーラーマックス40(天プリ像)
ビンテージⅢ使用。このアートフィルターだとプロミネンスと太陽面がほどよく表現できる。以前は彩度を落としたり、別露出のものを重ねたりしていた。

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2024/05/11 11:50
A-0.3(1/1000)ISO800
miniBORG 45ED エクステンダー×2.2 アストロソーラー(眼視用/天プリ像)

この日の昼間の太陽。オーロラの発生源となった肉眼黒点(AR3664)がかなり大きく写ってる。なにかと比較されるキャリントンの黒点に匹敵するとのこと。今回の地磁気嵐は過去20 年で最大、過去 500 年間でも最大のオーロラ現象の一つに数えられるとのこと。とりあえず太陽極大期は来年まで続くのでまた見れるかも?

PS:

県内では66年ぶりというのはこのTVで知った(それって高知で見えたと「未知の星を求めて」にあったやつだ)。まだ生まれてないぞ(笑)もっとありそうなんだけどね。前回のオーロラは2000年以降は目視できたのは2003年10月の大出現のみ。剣岳あたりで撮った人がいたと思うが鹿角平からはまったく写らなかった。17年の出現のときも写ってない。なお北海道での観測自体は19回前後。また前回の2013年太陽の極大期は史上最弱で不発とそんなのばっかりなので、低緯度オーロラ予報がでてもどうせ北海道くらいだよなと今回もそんなに本気にしてなかった(^^;

福島県で見られたオーロラということでそこそこ話題に。福島民報さんは取り上げてるけど福島民友さんはまったくなしと反応は様々。非常に珍しい現象だけどそんなもんなのかな・・・なんて書いたら民友さんも「鮫川からオーロラ」と記事にしてきた(笑)


新版 未知の星を求めて - 関 勉
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