古スコで月面X
2023/11/20 16:33
1/100 ISO800 OMD:E-M5MarkIII
高橋TS式S型-65mmセミアポ(65mmf1000 F15)直焦点
月面Xが出現した2023.11/20の宵は風音が激しく直前まで時雨模様。
こりゃシーイングも悪いだろうと小口径の方がよく見えるので、古スコ(2~30年前の望遠鏡のこと。この6.5cmは1972年のもの)高橋TS6.5cmセミアポ+ミニボーグ60を載せて見比べました。
月面ラブの頃にはシーイングがさらに悪化してしまいました。ラブのあとに見えだす月面ベイズリービーズ・ハート(ハートインハート)は見え始めた頃にはもうかなり低くてボヤボヤでよくわかりませんでした。
高橋TS式S型-65mmセミアポ(65mmf1000 F15)直焦点
OMD:E-M5MarkIII 1/125 ISO800
miniBORG 60ED(350m F5.8)
BORGコンパクㇳエクステンダー×2.2=約770mm F12
OMD:E-M5MarkIII 1/100 ISO800
シーイング悪いのでほとんど見え方に変わりがない感じでした。BORGコンパクㇳエクステンダー×2.2を使ってるとはいえ写りはほぼ変わらない感じですね。6.5cmセミアポのほうがややコントラストが弱いかな(経年劣化もあるかな?)元画像だと若干青ハロが多く感じます。
なんにせよこの大きさの違い・・・miniBORG60EDの取り回しの良さや優秀性がよくわかります。F10以上の長焦点望遠鏡が絶滅危惧種だというのも(^^;
6.5cmセミアポのいいところはminiBORG60EDよりピントがシビアでないところかもしれません。あと惑星など高倍率が必要な天体を見る時、アイピースを選ばなくてもよく見えることかもしれません。たとえばビクセンの古いLVアイピースなんかは、60EDだと眠ような甘い像ですが、6.5cmセミアポだとおそろしくよく見えます。また6.5cmセミアポなら10mmアイピースで100倍ですが、60EDだと3mmあたりが必要で選択肢が非常に少なくなります(実際はバローレンズを使うだろうけど、バローは倍率とともに収差も拡大するのでよくないというのが当時の教え。まあ当時よりバロー/エクステンダーレンズの性能はあがってる)。ついでに昔の高倍率だとまつ毛がくっつくほどのアイポイントばかりでのぞくのも苦労したかも?(今は高倍率でもハイアイポイントでのぞきやすいアイピースが選べる)。
古スコをビクセンアリミゾのPHOTON 経緯台に載せるのにはアクセサリーバンドにタップ切って、ボーグVプレート用の台座をパテ+プラ板で作っただけです。S型の赤道儀は健在ですが、組み立てるとかなり大きいので木箱にしまってあり出すのも億劫(^^; ちなみにTS6.5は中学の時に牛乳配達して買った初めての(自作以外)の望遠鏡です。最近は日食や部分月食時にしか出番がないので、手軽に使えるようにプチ加工しました。

新潟精機 SK 日本製 ねじ切中タップ W1/4x20
カメラネジ用のタップです。ひとつあると便利です。5mmのドリルとタップ回しも必要ですが(^^;
※下穴用ドリル径:5.1mmですが、5mmでも大丈夫でした(コメリに5mmしかなかったので)
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