SIGHTRON SIIBL1242(12×42mm防振双眼鏡)を使って見た。
かなり昔にSLFでCANONの防振双眼鏡を覗いた時はかなり驚いたけど値段とがね・・・いつかは一台は欲しいとは思っていたけど、サイトロンの12×42mmの展示品割引につられてついポチってしまった(^^;
独特の形をしていて、通常の双眼鏡の様に両手で包む感じでなく、カメラのように片手添え&片手で包む感じで持ったほうが安定がいい(この持ち方だと電池室の出っ張りがショートグリップがわりになる。できたら三脚ネジ穴はつけてほしい)。電池は単3一本で特に明記はなかったけど充電池でも正常に作動している。重さは防振とは思えない600gで普通の40mmの双眼鏡と変わらない。
ファースト印象は狭いだった(爆) 見かけ視野がかなりせまい。オルソとかのオーソドックスなアイピース並みに狭い。明記ないけど45°くらいなんじゃないだろうか? 実視野は3.8° 7°~5°あたりに慣れてるので天体導入にやや戸惑う。12倍と高めの倍率なので中心の対象をじっくり見るタイプの双眼鏡だと思う(同型機の16×42/3.8°だと使う目的がよりはっきりする)スタビライザーを入れると手持ちだとこんなに細かいところを見逃していたなと実感する。月面が双眼鏡でこんなに見えるのかと驚愕した。三脚の使いにくい天頂付近(対空型をのぞく)の大型の星雲星団や月と惑星・恒星の接近は見惚れる見え味だ。
スマホコリメートだと糸巻き型。周辺減光も穏やか。最周辺は光源などではややオアハロがでる。実見では周辺まで気持ちのいい像。アイレリーフも17mmありメガネでも余裕(メガネでも見口をベタにしないほうが、ブラックアウトがでにくくなり見やすかった)。
スマホコリメートなのでPixel4aのレンズのゴーストもでてるけど逆光には弱い。実見ではゴーストはあまり気にならない(強い光源がある場合に角度にによりでる)。

迷光(筒内反射)には非常に弱くフレア(ハーレーション)が広く出やすい。太陽高度が十分あってもその方角にはフレアが出るし町中など街灯が多めの場所でも出やすい。鏡筒内をのぞくとほとんどプラ生地のままに見える。光をあてるとプラの反射がきつくこれがハーレーションの元凶。この値段ならもう少し気を使ってほしかった。
対策としてハレ切りの深めのフードを作った(冬の太陽方向は写真の倍以上の長さじゃないと役にたたない。このあと電池室逃しの切り込みをいれた黒厚紙で11cm幅で作り直した)。
ついでに星見には防振インジケーターの緑のランプは邪魔なので、赤セロハンを貼って減光しておいたほうがいい。
防振をONにすると、こんなにブレてたのかと、手振れで双眼鏡本来の性能を発揮できなかったのか、手持ちでも細かい所まできれいに見えるのかとと思い知らされます。立ち見には絶大な効果があるのでバードウォッチングや山岳同定などから星見など多様に使うなら防振の効果は計り知れないけど、星見に限定するとオススメできるかというと微妙なところ。やはり値段で躊躇する。手ブレ防止にはちょと煩わしいけど三脚に固定という手もあるし、ビーンズバックで半手持ちにするてもある(防振といえど軽く固定するのは有効)。
双眼鏡での星見はイスなどに座って見るのがおすすめなので、防振でなくても手ブレしにくい7倍以下の倍率でで広視野の双眼鏡にプラスしてハンモックチェアなどをチョイスしてゆったり座って星空散歩したほうがいいんじゃないかなと思う。イスに座ることなく気忙しく撮影の合間にしっかり見たいとかならおすすめできるけど(^^;

SIGHTRONサイトロン 双眼鏡 手振れ補正 防振 SIIBL 1242 STABILIZER 12倍42㎜口径 SIB40-1044 ブラック
防振をONにすると手持ちでも細かい所までこんなにきれいに見えていたのかとと思い知るけど気楽にポチできる値段じゃないよね(^^; 立ち見には絶大な効果。

賞月観星プリンスED8x42WP - 賞月観星 楽天市場店
見掛視界:65°の広角タイプ。倍率を欲張らずイスなどと組み合わせれば手ブレ防止効果は高い。三脚に固定という手もあるけど煩わしい。
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