秋の惑星2022



画像

2022年の秋の星空の注目は惑星。天文台の観望時間(19時~21時)に見頃をむかえた土星と木星(おまけで海王星)

画像

10月は20時頃に南中する土星はまさに見頃。土星に落ちる影や環が何重になってるのもわかります。2025の環の消失に向けて年々環の傾きが狭くなってきてますので、次に来た時にどう違うか見た姿を憶えておいてください。

画像

これから見頃の木星は明るい星のない秋の南の空で孤高を放っています。9月末に衝をむかえ今世紀最大の大きさと輝きをみせました(笑) 20時南中するのは11月中旬ですが天頂まであがるので、10月の20時頃でも土星の南中高度と変わらない高さで輝いています。

画像

木星は約10時間で自転してるので、観望時間(19時~21時)内でも、大赤斑や縞・ガリレオ衛星などの移動がわかります。9月末にはガリレオ衛星が三角形にならんでちょっとした話題になりました。

画像

夜がふけると東の空にはすばるとともに天王星や火星が上がってきます。火星は12月に接近にむけて明るく見やすくなってきています。観望時間で見やすくなるのは冬になってからです(^^;

画像

天王星は青緑/ターコイズブルーの円盤状にみえるだけなので地味すぎて観望会ではほぼ見ません(海王星は更に小さい濃い青/コバルトブルーの星で恒星と違い面があるのがわかるかな程度。見慣れてない人だと視野内のどの星だかわからないので天王星より見ない)。
こんどの皆既月食の時に天王星食があるのでKissで撮ってみました。デジカメ動画じゃ暗いかなと思った5.7等ですが思いの外写りました。主F6鏡でISO800で1/60くらい・・・これだと天王星は写っても皆既中の月の縁は写らないだろうな。ISO1600で2秒くらいはほしい。Kissだと超高感度のISO5万くらいあげたザラザラ動画でなんとかかな、それなら無理に撮らないで動画は人が撮ったのを見て、しっかり肉眼で見たほうがいいよな(^^;
※鹿角平天文台では路面凍結のおそれとコロナ対策で皆既月食の観望会は実施しません

画像

12月に接近する火星。視直径 12を越えてきていて明るく大きくなり模様が以外によく見えてきました(写真は一番濃い模様の大シルチスが縁にあるます)。見頃になる冬は悪シーイングの季節なので、秋のうちのほうがよく見えるかもしれなせん。

画像

ここ数日で一気に秋になりました。鹿角平の最低気温が10°下回ってとても寒いです。訪台には冬並みの防寒を!(天文台利用には重ね履き用の厚手の靴下もお忘れなく)。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック