P130 VIRTUOSO GTi を使ってみた。
コロナ禍で観望会がないと天文台にいく回数も減っしまい、自宅でお手軽観望+撮影用に自動導入・追尾経緯台のAZ-GTiの購入を検討してたら値上げのニュース。どうせならMAK90あたりとセットでと見てたら、ドブソニアン型のVIRTUOSO GTiが15cm反射をつけても3万台のアウトレット!干し場が狭くて手すり窓から見るのに三脚のAZよりドブのVIRTUOSOの方が都合がいい・・・ちょうどいいじゃん!
値段は変わらないけど、市街地で外灯だらけなので伸縮式の15cmはさけて(遮光フードを作るのが面倒)だしな
…2cm差か…迷ったあげく結局13cmを購入(ちなみにMAK125mmはこの架台だと覗く位置が低くくて使いあぐねるかなと選ばなかった)。到着がなんと13日の金曜日だった。この愛機はゴルゴと呼ぶか(^^;
その後15周年セールで更に安くなっていたのはガッカリ(もとがアウトレットなのでそれほど変わらなかったけど悔しい)。
開封すると、HPではわからなかったけど13cmは主鏡の光軸調整も省略されていた(初心者には副鏡だけ調整なのでかえってでいいか? 調整接眼はついていたけどレンチはついていなかった。なお光軸はづれていたので修正したけど・・・主鏡光軸がついてる150と共通の説明書なので初心者は混乱するかも?)
接眼部は固定(ニュートンの場合鏡筒回転がないと使いづらい。P130の場合は背の低いドブタイプなので不便はなかった)なのでちょっと使いづらいけど慣れかな。アイピースホルダーにM42ネジが切ってあるのでTマウントを取り付けたけどピントが合わなかった(ガッカリ)。
不整地(砂利の駐車場)だと板をしいたほうがいいみたい。
横からのぞくニュートン反射は、外灯が横にあると目に光が入りやすく非常にのぞきずらいのを知る。外灯が両脇にあるので光が接眼レンズ側からも入るし、斜鏡にも悪さする(市街地だとニュートンにもフードが必要なのを初めて知る)。ちなみに自宅で見る場合は屈折やシュミカセは常に天プリを使用している(覗く方向が必ず下になるので遮光しやすい)。
自宅はかなり外灯が明るいので、視界は狭くなるけど外に出さないで玄関内からとか室内から見たほうが遮光できるので天体が見やすい(^^; 目が光にさらされない室内や物陰からだと暗い天体も見やすくなるのでお試しあれ。また望遠鏡をのぞくときは体がブレないようにイスが必需品だけど、この組み合わせだとジベタ直座りでいいのでアウトドア座布団があればいい。鹿角平の星見広場みたいにコンクリートのイスとテーブルがある場所ならなおグッド。よく見るためにもう一つ大事なことは見る数時間前には蓋をはずして外気になじませておくことがニュートン反射の場合は重要。
水平セッテングが大事というので、100均でクサビ型のドアストッパー2個買ってきた(ついでにアイピース置き用のプラ箱と方位磁石)。筒の水平を見るのに鏡筒クランプハンドルに水準器を埋め込み接着した。セリアでプランター用のキャスター台が計ったように(下に出っ張ってる部分が)ピッタリ。これは今ある望遠鏡の三脚の下にしまうのに、中腰で出し入れしなくていいので非常に楽。
以下、お勧めしない改良(改造により保証外になる可能性あり)。
接眼部は筋つきのプラバンが3箇所貼ってありこれでテンションがかかっていてストッパーなどはない構造。付属のプラアイピースなら問題ないけど大柄のアイピースを使うとかなり沈むので厚手の植毛紙を追加した。多少よくなるだけなので小柄なPLとかOrあたりくらまでかな。アイピース的には追加したいのはでバローレンズくらいだろう。(俺の場合はBORG/プラのショートエスクバンドを使ってる軽くていいけど、メタルも含めて製造中止品。付属の10mmとの相性も非常にいい)また金属アイピースをつけた時の鏡筒バランスを取るのに、ウエート代わりに筒ケツにマグネットバンドをつけた。
持ち上げたりする時の補助にボードに塩ビ水道用のサドルバンドをネジ止めした(念のため隙間はパテ埋め)。
垂直が狂う可能性もあるかもしれないけど持ち上げるのががホント楽(持ち上げたらバンドだけでなくちゃんと下を持ってますけどね。また駆動部はボードをヌイてあるので影響はないだろうと判断)
ついでにコントローラーは使ってない古いスマホなので、見なくても微動をうこかせるように木工ボンドでポチをつけた。
自宅観望用なので月や惑星くらいちょと見たり、BORGをつけてお手軽撮影したり程度に思っていたけどなかなかの高性能。3万台で自動導入できるのは恐ろしい価格破壊。背の低いドブ型でのぞきづらいかなと思ったけど、地べたに(シートがあればなお可)座ればイス入らずで天頂から中空まで見やすい。
最大のメリットと思ったのは、助手席などにそのまま積んでシートベルトをかけとけばいいので持ち運びが非常に楽なこと(普通は鏡筒・架台・三脚とバラして積むのが一般的)。星景の時の星見はお気楽な双眼鏡あたりが定番なんだけどこれならと思ってしまう。ついでにドブ架台は思いの外なめらかな動きをしてくれるので、電池切れになってもスムーズに見てられた。
5cmファインダーとかでだいたいの星雲星団がわかる(導入できる)けど年々外灯増えて眩しくて(接眼側からもレンズ側も外灯光が入って非常に見ずらい)まともにファインディングできなくなってきたので、自動導入の便利さを改めて思い知らされた。自宅だとワンスターやツースターで精度的にはいまいちだけど、基準星のまわりの狭い範囲しかみえないので大外れはしない。アライメントは初心者には難しいだろうけど、最初は月などのわかる天体でのワンスターから初めて慣れていけばいい。まあ外れてもドットファインダー内には入っているだろうから大丈夫かと。徐々に星の名前などをおぼえていけばいいかと思う。アライメントするにも見たい天体を見るにも、名前を知らないとスマホ上で(文字だけだし代表的な星以外は英語表記で非常にわかりにくい。星図ソフトで連動もできるけど…)どれが見たい天体なのかわからなくなるのである程度はメモしたりおぼえたりしておくようだ。
●SkySafari 6 Plusとの連動
GTi架台とSkySafari 6 Plus(星図ソフト)で接続できなかった「WIFIはつながるっていますがど望遠鏡が反応していません」で使えなかったけど、5月のアップデートでAndroid-12で接続OKになった(AZ-GTiでも同じ) 古いAndroid-6ではWIFIはつながるけど望遠鏡が反応していませんで相変わらず使えなかった(Android-6は以前はつながるけどかなり不安定だったが現在はほぼつながらない)。ついでにスカイサファリには同期のボタンがあるけど GTiには同期機能がないので同期はしなかった(当たり前だけど)。ちなみにノートPCから制御できる。ステラナビゲータ11からは問題なく繋がった。
連動方法は、
最初に SynScanに接続してアライメントをおこなったのち、SkySafari を起動して設定から天体望遠鏡セットアップを開く。
望遠鏡のタイプ--「SkyWatcher SynScan」に
架台のタイプ--「自動導入経緯台」に
WIFIによる接続にチェックして
IP アドレスは「192.168.4.2」ポート番号は「11882」を入力(この入力は一回だけでOK。記憶されています)
「接続」ボタンをタップすれば経緯台と繋がります。
あとは見たい天体を星図・画面上で指定し「GoTo」ボタンをタップすればその天体の方へ自動的に望遠鏡を向けてくれます。SynScanでもSkySafari でもどちらでも制御可能。SynScanは文字だけで指定するので天体名がうろ覚えだと厳しいけど、星図からだとわかりやすい(ただし英語表記なのが玉に瑕。どちらにしろ見たい天体をおぼえないとダメ)。
アライメントに関しては別ページで詳しく→https://kanotunodaira.seesaa.net/article/202207article_4.html
付属のアイピースが思ったより高性能でスマホ専用アダプターを作った。→https://kanotunodaira.seesaa.net/article/202207article_5.html
VIRTUOSOを初めて使う方の参考には下記もどうぞ
→VIRTUOSOを使いこなそう(ほしぞloveログ)
13cm天体望遠鏡の使い方とそのリアル☆手持ちスマホ撮影で感動伝われ! ~SkyWatcher P130 Virtuoso GTi~

【アウトレット】「Sky-Watcher P130 VIRTUOSO(ヴィルトオーソ)GTi」スマホやタブレットで簡単操作!自動導入・自動追尾の経緯台!コストパフォーマンス抜群の口径130mmニュートン反射式望遠鏡セット! - シュミット 楽天市場店
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