第10回星の村天文台★星まつり2022(ダイジェスト版)
2年ぶりに星の村天文台で星まつりが開催された。前回の第9回で石川町から引き継いだ名称のSLF/スターライトフェスティバルは終了して、今回から星の村天文台★星まつりになった。
天文台はマスク・消毒・自動検温はあるけど、人数制限はなく通常モードに戻りつつあった。ちなみに鹿角平天文台では星の村より小さなドームなので人数制限中。天文ドームはどうしても密になるからどこまでするのが正解なのかわからないけどね。
天文ドームにつながる屋上では簡単な星座解説をして、ドーム内の人数を調整していた。
見てみたかったeVscopexを始めてみる。パンスターズ彗星をみせてもらう。ファインダーでは階調が少ないのか滲んだ星のようにしか見えない。タブレットだと彗星状天体に見える。M57(リング星雲)を見ると色までくっきり。M13も周辺はよく分解してるが中心部は白飛び。よくみえるけどライブ感が乏しい。貼り付いた画像をみてる雰囲気。でもこれは観望会では受けるだろうな・・・後は値段かなライバル機もでたしね。ついでだけど今回目立ったのはワイヤレス化。電子観望もそうだけど、望遠鏡のコントローラーもワイヤレス化が進んでいた。
天の川が濃い! かなりの好条件。曇の予報でOMD+三脚しか持ってきてないのが悔やまれた。
30分固定で回しても夜露もつかないほどクリアな空の一日目。
二日目は渡辺先生の講話があり米国に観測しにいってたヘルクレス座τ流星群の話や(来年の出現はないとのこと残念)ブラックホールで盛り上がってる水沢の話(ブラックホール饅頭とかドーナツなどのスイーツに南部鉄瓶まであるんだとか!?)
など、最近の天文学の話題を笑いを織り交ぜながらの講話となりました。
渡辺先生に見つかって急遽?(KAGRA(重力波望遠鏡 )の話をする宮川先生。非常に微弱な重力波の検出の障害となるノイズの話などをしていた。
二日目の夜もよく晴れて66cmで色々みせてもらう。早い時間は春の銀河 腕がぐるっと回ったM51子持ちやM82爆発銀河(M81は同視野にはいらないので別々に見た)。月が沈む頃にはまるで散開星団のようなM13とより密集したM5の球状星団の見比べる。M57リング星雲はほんのり黄色く周辺が浅黒い縁が見えて驚く(星の村の65cmだと緑色ぽく見えた)。網状星雲の”網”構造もよくわかった。大口径恐るべし。眼視での天体は年と共に衰えて見えなくなっていくので、(機材の運搬も含めて)今のうちに大口径で見れるものを見ておきたいとのこと。電子観望は目が悪くなったらやると言っていた。
大口径も組み立て望遠鏡も覗き見る宇宙の不思議に溢れてる。※子ども向けの「組み立て望遠鏡を作って月を見よう」のワークショップで月を見てるところ。自作望遠鏡で見る月はまた格別なことでしょう。大人の方が喜んでるような(笑)
会場にもどると電子観望のSumさんがちょうど網状星雲を見ていた。今見ていた部分はここかと確認できるのは利点だな。Sumさんやむらちゃんの電子観望組は、この会場で一番ひっきりなしにしゃべってるんじゃなかろうか?
○○を見てますと控えめな案内が多いので余計にそう感じる。電子観望でも眼視観望でも天体を面白く見てもらうには喋りがやはり一番重要だなと再確認。喋らないことには伝わらない。ここの大野台長もオーバーめに喋るのでその気になって望遠鏡を覗いてしまうんだよな。星空解説でいちばん重要なのは星に詳しいとかでなく話術だね。
この記事はぴんぼけ日記のダイジェスト版です。詳細は下記
→一日目
→二日目
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