マックノートは終わらない!
昼間のMcN彗星を探すが見つからない。空の状態は悪くはない。主鏡(35cm)でも見えない。金星・水星は見える・・・ということは座標は間違っていない。マックノートも終わりか。(私にとっては)初めて昼間に見えた彗星だったな。しかし南半球がうらやましい。さらばマックノート。なんてかっこつけている間にも、彗星は驚異の姿を北半球の天文ファンにも用意しているのであった。
夕暮れの林道を駆け上がる。もしかしたら尾だけが見えるかもしれない。ダメだろうなこの空じゃ。冬型が緩みどことなく春めいた空。凍てつくような冬の星空を最近見ていないな。とりあえず金星の脇にワイドビノを向ける。光芒がある気がする。まさか・・・デジカメを向けてシャッターを切る。なんかある。もう一枚。ISOを200に落としもう一枚。確かに光の柱がある。もう一枚・・・もう間違いない。マックノートのシッポだ!! 信じられない! うそだろう!? 誰もいない山の中で一人興奮状態。デジカメのモニター画像にこんなに興奮したのはたぶん初めてだ。はたからみたらかなり怪しいオヤジだったことだろう。見えてないにの写ってる!! と興奮してるのだから(笑) プレビュー画像を頼りに尾のある空域へ5cm双眼鏡を向ける。双眼鏡ではまったく見えない。肉眼では、なにかあるような気がするがはっきり見えない。ワイドビノを向けるが、やはり同じ。くやしいな。カメラでは写るのに見えない。(尾の高度が高かった)薄暮の時に周辺減光かなにかと思っていたのは尾だったのか・・・もっとしっかり見ておけばよかった。光を蓄積できるカメラを確実に尾を捉えている。金星の上まで何本もの尾があるのがモニターでわかる。注意してみるが肉眼ではとうとう見えなかった。あるような気はするのだがはっきりしない。金星が金色だものな(金星は透明度のいい日の色は白銀です。低空にある影響でやや赤みを帯びた金色に見えています)。これが冴え渡る冬の空なら肉眼で確実に見えていたかもしれない。
ミノルタ・デジーマ7 1/19 17h57m 28mm。F2.8 30秒 ISO200 下はトリミングし強調。
PS:阿武隈高地の北端の丸森町で捕えた尾っぽ
同じ阿武隈高地の東側・いわき市で捕えたダストテール
ん? なんだ? 写真をUPしてるの阿武隈地域ばかりだぞ?? あきらめの悪い・・・以下自粛(爆)
アストロアーツHP:「北半球でもマックノートの尾を狙ってみよう」


この記事へのコメント
感動のひとときでしたね!
ももさんが捕らえた尾っぽは下記。
http://momo7293.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ed87.html#comments
素晴らしい~ マック君は、白昼での姿と言い、本当に規格外の彗星ですね!
関東は天候が下り坂で写せそうも無いかな、、
ももさんの画像も拝見しましたが、素晴らしい、、、皆さんがんばってますね~
すごいのはマックノート! こんなに興奮や初めてづくしの彗星はいままで経験がないです>やっさん
ああ俺もデジ1欲しくなってきたな(笑)
昨晩も素晴らしい彗星の姿を見る事が出来ました。標準レンズ固定撮影で自分でもビックリするような写真が撮れました^^
http://blogs.yahoo.co.jp/osamu13_aus
ただし必ず鹿角平天文台と入れてください。天体写真はデーターがないと科学写真とならないからです。
たとえば今回の写真はから、違う緯度で撮られた写真と比較すると尾の宇宙空間での広がりが把握できます。
PS:URLは、httpから日付上のOsamuまでコピーしてください。コメント欄では、13_aus Osamuが隠れているので。
恥ずかしながら、この彗星についてはまったく知らずにいたのですが、こちらのサイトで美しい画像を見て、ちょっと感激です。